140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
「狭くてすまないな」
「ううん!だってあたしが何も持ってないせいだから」
「過去に飛ばされるなんて非常事態に備えてる奴なんておらんだろう、気にするな」
畳1枚くらいのスペースに、ふたりっきり。
意識するなというほうが無理だ。
あたしは全然寝れなくて、寝息を立て始めた昇さんにため息をつく。
「ちょっとは意識してよ…女の子とふたりきりなんだよ」
当然、返事が返ってくることなんかなくて、ふて寝するしかないあたしも目を瞑った。
フィルム、返し損ねちゃった。
朝になったら返そう。