140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

「これなら平気だろ」

「えっ、でも」

「じゃあ降りて寝るか?」


顔、超近いよ。

そんな優しい顔しないで。

ドキドキが、身体じゅうを駆け巡って、熱い。


あたしが今めちゃめちゃドキドキしていること、絶対バレバレ。

だってあたしと昇さん、ぴったりくっついているんだもん。

あたしは精一杯の平静を装って、やっとの言葉を口にした。

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