140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
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とくん、とくん…

あったかくて、心地いい響きに身を任せる。

ここは、どこ?

まるで雲の上にいるみたいに、体がふわふわする。


「…ろ、弥生、起きろ」

「んん…」


そうか。

夢の中。

この綿菓子みたいな甘くてふわふわの夢から、覚めたくないのに。

呼ばないでよ。

あたしを呼ぶのは誰?

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