140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

って言っても「弥生」なんていうのは晶くらいだ。

もう、邪魔しないでよね。


「…晶、やめてよ…」

「ったく、何を寝ぼけてるんだ。そろそろ行くぞ、起きろ」

「んあ…、の、昇さん!おはようございます…っ!」


あたしは昇さんが起き上がった勢いで毛布と一緒に転げ落ちてしまった。


痛ったぁ…

昇さん、せめてもうちょっとゆっくり起きてよ…

なんて、一晩じゅう体に乗せててくれたのだから、そんな贅沢は言っていられない。

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