140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
だけどあたし、ドキドキして絶対に眠れないって思っていたのに、いつの間にかぐっすり眠っていたんだ。
「あの、昇さん、ありがとう。昇さんは寝苦しくなかった?」
「苦しくはなかったよ。だけどヨダレとイビキがなぁ」
「えっ、本当に?ごごごめんなさいっ!」
「冗談だよ、ははは。ほらこれ」
「あ、いただきます」
結局またからかわれて、朝食に乾パンと金平糖をもらった。
昇さんに教えてもらいながら天幕を畳んで、毛布も畳み、昇さんがそれをリュックにセットし終わると、あたしたちは歩き始めた。