140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
スマホを見ると、まだ朝の5時にもなっていない。
そうだ。
スマホのバッテリーが切れないように電源は切っておこう。
夜のうちに雨が降ったのか、それとも朝露か、土や草が濡れていてジメジメしてる。
ひざ下がガラ空きのこの格好では、足が無防備すぎるのだ。
昨日歩いたときに出来た細かい傷が痛痒いのに、そこに濡れた草が貼りついて、更に痒い。
「長いジャージにしとけばよかった…」
「…そうだな。ジャングルの中より湖岸を歩いてみよう。そのほうがありそうだ。敵が来るかもしれないから、慎重にいくぞ」
「う、うん」