140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

昇さんの背中にぶつかりそうになって思わず声が出たのを、昇さんが振り向いてたしなめる。


「人がいる。ほらあそこ」

「ほんとだ」

「様子を見てくるから、少し隠れてて」

「えっ、怖いよ、あたしも行く」

「…気をつけろよ」

「うん」


行くのも怖いけど、置いて行かれる方がもっと怖い。

そう思って、あたしはそのままついていくことにした。

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