140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

昇さんの後ろに戻り、隠れるようにゆっくりとついてゆく。



だけど。

その人に近づくにつれて、異様な臭いがするのに気がづいた。

甘い、独特な臭い。


その臭いで、薄々気付きかけたけど、その時のあたしはまだそれを認めたくなかった。

だから、そのまま足を止めずに近づいた。



「ひ…っ!」

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