140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

くぼんだ目から、ドロリと何かがこぼれ落ちた。

一緒にくっついてた小さな虫が、地面を逃げていく。


あれって……

眼球だ………!


どうしよう。

見ちゃった。

すごいもの見ちゃった。


この人、本当に死んでいるんだ…


そう思ったとき、またお腹がぐにょりと動くのが見えて、中が腐ってガスが充満しているところを想像してしまって、思わず吐いた。

< 168 / 481 >

この作品をシェア

pagetop