140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

昨日の昇さんだったら、仕方ないな、って、抱きしめてくれたんじゃないかとか、あたしがさっきあんなこと言ったから怒ってるんだとか、そんなことを思ったら余計に泣けてきて、自分でもなんで泣いてるのか訳がわからなくなってきた。


「服も拝借する。腐敗が進んでいるから崩れて臭うかもしれん。離れていろよ」


あたしは、動かなかった。

というか動けなかった。

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