140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

あたしは令和の人間で、中学生で、受験生で、きっと本当は今頃めんどくさい授業をなんとなく受けて、お昼になったらお母さんの作ったお弁当を食べて、午後の授業が終わったら玲奈とスタバ寄って、帰ったらご飯食べてお風呂入ってスッキリして、ネットの見放題で映画見て、そんでふわふわのベッドで寝るんだ。


なのになんであたしは今、腐った死体を目の前にして、しかもその人の靴を履けなんて言われてるの?


しかも服まで着ろって。


髪だって一生懸命伸ばしてたのに、いびつな坊主にされて。

< 173 / 481 >

この作品をシェア

pagetop