140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
「髪を切ったときにもうお前が覚悟を決めたと勝手に思っていた。だからこの期に及んで往生際が悪いと少し苛立ってしまった。すまない。これから先も道のりは険しく、こんな思いを何度もするだろう。それでも俺と来てほしい。どうか頼む」
真剣なまなざしと言葉が、あたしの心を射るように、まっすぐ向かってくる。
「お前のことは、必ず俺が守るから。そのためには、なんだってするつもりだ」
そうだ。
あたしは、不安だったんだ。