140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
そう思ったら、ズキンと胸が痛くなった。
だけどあたしは覚悟を決めたんだ。
だから今は目の前のことだけ考えよう。
改めて心の中でそう誓って、顔を上げた。
「きゃ…っ!」
「あ?」
「なんでっ、そんな恰好…っ」
「ああ、すまない。サッパリしたくてな」
びっくりしたぁ。
昇さんのほうを向いたら、上半身裸になって雨を浴びていた。
男子の上半身なんて別に見慣れてるけど、いきなりだったから。