140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

軍服の件以来、もう昇さんの前で泣くのはよそうって、気を張っていたけど。

独りになった途端、生男から弥生に戻ってしまった。

もうどうしようもなく、感情がこみ上げてしゃがみこむ。


「ふう…っく、っく……」


帰りたい。

戦争のない時代に。

なんでもあるのが当たり前の時代に。

みんなに、会いたい。


昇さん、ごめんね。

やっぱりここは辛いよ。

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