140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
映画や小説の主人公みたいに、昇さんを好きって気持ちがあれば何でも乗り越えられるって思ってたけど、あたしには無理かも。
頑張れる、やっぱりダメ、でも頑張る、だけど辛い。
その繰り返しで気持ちが揺れまくる。
もっと強くなりたいのに…
「こんなところにいたのか」
「昇さん…」
後ろから声を掛けられて、あたしは急いで涙を拭う。
暗いから、きっとバレないよね。
しゃくりあげる呼吸を、必死になだめる。