140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
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朝になって、あたしたちは敵の目を警戒しながら湖岸を目指した。

開けた道は歩くのが楽だけど、いつ敵が襲ってきてもおかしくない。


人が生活してる集落らしき建物も見える。

だけど昇さん曰く、原住民は敵側についていることも少なくないから、迂闊に近寄ってはダメらしい。


会話もしないで、息を殺すようにして歩く。

食糧調達がこんなに命がけとか、元の時代じゃ考えられない。


だけど、魚じゃなくてもいい、とにかく何か水産物を獲らなくちゃ。

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