140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

そうしているうちに空が白くなってきて、ようやく落ち着いてきたあたしはテントに戻った。


「おかえり。治まったか?」

「うん、なんとか。昇さんは?」

「俺はそう酷くなかったから、しばらくして治まったよ。こりゃ久々にたらふく食ったせいか湖の水かな」

「あ、飲んだつもりなくてもあるんだね…恥ずかしいから言わなかったけど、河を渡ったあとも少しなったんだ」

「そうか…獲ってる時に少し口に入ったかもな。なんにしても大事なさそうで良かった」


こんな話を好きな人とするなんて…

もう絶対に昇さんとは恋人にはなれないな。

生男だし。

もうどっちかっていうと、戦友だよね。

『同期の櫻』って感じ?
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