140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

「おおお、やっぱ松田だべ!」

「阿久津か!おお!山根も、そっちは向井か!無事だったんだな」

「おおよ!向井がな、夜中に焼魚の匂いがするって言っでよ、腹が減りすぎておがしくなったんだろってこづいてもきかねぇもんだから夜明けで言う通りの方向に歩ってみたんだけんども。やー、お前が犯人だったとはなぁ」

「向井の鼻は犬並みだな」


わあ、どうやらお仲間みたい。

野太い声が夜明けの冷えた空気を一気に熱くする。


「ところで松田。その後ろの若けえのは?」

「ああ」


わわっ。

どうしよう。

心の準備が出来てないよ!

自己紹介、えっと、軍の自己紹介って、どんなだっけ…
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