140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
「ああ、こいつはこのままでいいんだ」
「なんでよ?」
昇さんが言ってくれたけど、阿久津さんは納得していない。
山根さんも向井さんも脱ぎだして、あたしを不思議そうに見ている。
ふう、と昇さんが大きく息を吐いた。
「こいつらにはもうきちんと話しておかないか」
「昇さん…」
「ああん?何の話だべ」
「…わかった」
こいつらなら大丈夫、昇さんの目がそんな風に言っているように見えて、あたしは小さく頷いた。