140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

昇さんは相変わらずの調子で失礼な冗談を言いながら、朗らかに笑っていた。

この時代の人たちは、言葉だけ抜き出したらパワハラになりかねないことを当たり前に言う。

だけど、その言葉の奥に、深い、深い責任感や優しさとかがちゃんとあるのがわかるの。

義理人情ってやつかな。

すごくすごく、あったかい。


「行くぞ」

「うん」

< 239 / 481 >

この作品をシェア

pagetop