140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

河に入る。

あたしは昇さんにおぶさって、向井さんは阿久津さんに、そして山根さんはみんなの荷物を乗せた筏を引いて。

すぐにあたしの足は水に浸かり、あっという間に腰も隠れた。

背の高い昇さんや阿久津さんでさえ、鎖骨が見えては隠れる高さまで水がきている。


「大丈夫?流されない?」

「ああ。錘がついているからな」

「それあたしのこと?もうっ」

「ははは。心配ないから、しっかりつかまって」

「…うん」
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