140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

しばらくあたしと並走していた昇さんも、自力で岸に近づいているあたしを見て、やっと前を向いて行ってくれた。

あたしが岸に着けたのは、その少し後。


必死に泳いだせいで手足が重くて思うように走れない。

けど、ここを下って行けばみんなに会える。

その気持ちだけで、足を前に出す。


どれくらい歩いたか、昇さんが走ってくる姿が見えた。


山根さんは?

どうか無事でいて…!

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