140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

「なぁなぁ、もう少しあっち行くと、海があるんだろ?」

「はぁー。せっかくここまで来たんだから海のほうがいいよなぁ」

「だよなぁ。はーダルい」

「こらそこ!貴様ら何を騒いどる!うるさいぞ!」


アホ男子たちがいつもと同じくふざけていたら、学年主任の田村が怒鳴り声をあげた。

このご時世、下手したら保護者から問題にされそうな口の悪いオッサン先生。

先生の声の方がよっぽどウルサイ。


あたしも海が良かったな。

うちは海なし県だから、男子がはしゃぐのも無理はない。

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