140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
「こんなの、戦争なんて間違ってるよ!やーめた!ってみんなでボイコットしちゃえばいいのに!もう、やめて病院行こうよ、ねぇ、向井さん、ね?」
「……もう死んでるよ」
「え…」
気付いたら向井さんはもう、硬くなり始めていた。
瞼を閉じる力もなく、静かに、いつの間にか。
「なん、で…ねえなんで向井さん死んじゃったの?どうして…っ?」
「弥生ぢゃん、落ち着いで」
「だって…っ、生きたいって、生きたいって言ってた!なのになんで……っ!」
「やめろ弥生」
「だって……こんなの……こんなのって……悔しくないの……っ?」