140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
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パチパチと焼ける今日のメインディッシュは、カエルの野草包み焼き。

聞こえはグロいけど、ごちそうなのである。

ここに来た頃のあたしじゃ絶対に見ただけで吐く自信ある…


乾パンを「意外とおいしい」とか、みそ煮缶で炊いたごはんを「たったこれだけでも」とか、散々なことを言っていたなと、自分のアホさが嫌になる。

今思えばあれは、最高級レストランレベルの食事だった。


誰よ、カエルは鶏肉の味がするなんて言ったの。

土臭くて生臭くて、カエルはカエル味だよ!

それでも、カエルならまだマシで、本当に魚、カニに次ぐごちそうなの。
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