140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

何日か前に食べたのは大きなダンゴムシ。

もう本当に嫌で嫌で仕方なかったけど、エビの仲間だからって言われて頑張って食べた。

殻がいつまでも苦々しく口の中に残るし、肝心の身なんかほとんどない上に土の味しかしなかった。


しかも、少ししてみんなで中毒になって、一時は全滅かもって考えが頭をよぎるくらいだった。

舌がなんとなく痺れるなって思ったら頭がクラクラして、吐いて、吐いて、吐きまくって。

吐くものがなくなったら暫くして治まったけど、危なかった。

前に食べられると聞いたことがあると阿久津さんが言っていたけど、きっと毒のないものと有毒の種類がいるのだろう。

それか、なにか毒を抜く下ごしらえが必要なのかもしれない。

ジャガイモだって芽を除かないとだめだし、フグだって。

とにかく知識のない者が安易に取り扱っていい食材ではないことは確かだ。

もう虫はやめておこうとなって、カエルをせっせと捕まえる毎日だ。
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