140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
火を熾すのは昇さんが一番上手らしく、反対に阿久津さんはからっきしだという。
俺がはぐれて独りになったら火が熾せなくて死ぬと言っていた。
だけどそのかわり、カニやカエルを一番多くつかまえる。
それから、山根さんは食べられる葉っぱを見分けるのが得意。
この3人だから、こうしてジャングルの中でも生きて歩いていられるんだなと思う。
あたしは…何の役にも立っていない。
夜になると熱がでたりしてみんなを心配させてしまったりもするし。
一晩で回復するのは若い証拠だ、なんて昇さんが言ってくれたけど、相変わらず以前みたいには笑っていなくて、あたしは嬉しいのとさみしいのでへらへらと変な笑いしか返せなかった。
もう、前みたいには戻れないのかな…