140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

側まで来ると、思っていたよりもうんと大きくて、驚いた。


大きなアンテナのフチに太陽の光が当たって反射している。


どうでもいいとか思っていたけど、意外とかっこいい。


班ごとに並んで順番を待つ間、玲奈と話していたら、晶が混ざってきた。

晶の班、すぐ後ろにいたんだ。


「あ、ホラやよ、ヘルメット来たよ」

「ありがと」

「お先に行ってらっしゃーい」

「町田もすぐ次だから中で会うかもね」


あたしと玲奈の班が、パラボラアンテナの展望台に案内される番になった。
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