140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

今は、あのときの昇さんの気持ちが、少しはわかる。

どうにかしてあげたくても、限界があるんだ。

というか、何もしてあげられることがない。

本当にないの。


人間って、こんなに無力なんだって、つくづく思い知った。

道具がなきゃ、ジャングルの中では虫以下の生物。

だけど逆に熱を出したって中毒になったって、治るときは治る。

そんな強さも持ってる。

だから体調を崩したら自分でなんとかふんばるしかないんだ。
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