140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
あと数m爆撃がずれていたら、あたしはここに来たあの瞬間に死んでいたかもしれない。
あと数㎝川の幅が広かったら、あたしもあの川で死んでいたかもしれない。
かもしれないの連続をかわして、今あたしは生きている。
これから先もきっとそう。
運任せ。
出来ることは、水も食べ物も必ず火を通す、ケガをしたらとにかく洗う、そんなことくらい。
山根さんがこのまま自力で解熱してくれるのを、あたしたちはただ、待つだけだ。