140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
うなされる山根さんの額に湿らせたロンTをあてる。
「それ…まさか米国旗け?」
「あ」
山根さんに何かしたい一心で、ロンTの柄の事をすっかり忘れてた。
「なんでそんなもん…」
「あの、これは…っ」
「未来には、こういうものが溢れているんだそうだ」
「……」
「ごめんなさいごめんなさい!ひっくり返します!」
あたしは慌てて柄を内側に折りたたんで、山根さんの額にそれを戻した。