140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
みんな……
抗っても抗えない時代だから、そう。
あたしがカエルをご馳走だって自分に言い聞かせるみたいに。
お国のため、鬼畜米英、なんて言って自分を騙してるのかもしれない。
だって、相手が鬼じゃなくて人だったら、この戦争は人殺しになってしまう。
あたしのせいで、阿久津さんは蓋をしていたその答えにたどり着いてしまいそうになってる。
この時代の人が辿り着いてしまったら、とても耐えられない答えに。
異質なんだ。
あたしは、異質…
あたしがここにいたら、みんながおかしくなってしまう。