140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
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朝早くに、昇さんと阿久津さんは出発した。

阿久津さんは、必ず2人で来いよって言ってくれた。

だけど昇さんは、無言だった。


あたしは、自分でその手を離したくせに、振られた感でいっぱいだった。

付き合ってなんかないし、告白すらしてないのに。


だけど、今はそんなことで悲しんでる場合じゃない。


山根さんの熱はまだ高いけど、症状は落ち着いている。

それでもやっぱり朦朧としていて、朝ごはん分の焼きガニを鉄帽の中ですりつぶすようにしたものを口に運んでみたけど、口を開ける気にもなれないようだった。
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