140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
もしも…山根さんがここでダメだったら、ひとりで何もできないあたしもそのうち飢えるかなにかで死ぬんだろう。
逆に山根さんが回復したら、一緒になんとかやっていきたい。
あたし…山根さんで賭けをしてる。
サイテーだ。
「や、よいちゃん?」
「おはよう!」
朦朧としてた山根さんが、意識を取り戻した!
「そうか…弥生ちゃんがいてくれたのか。だから……」
「なに?」
「嫁さんの夢を見てたんだ」
「奥さん?結婚してたんだ!」
「ああ。俺なんかにゃ勿体ない別嬪でよ」