140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

そう言って、ニンマリしてみせた山根さんがなんだか可愛かった。

それから、別嬪の奥さんのノロケ話をたくさん聞いた。

山根さんは、少しだけカニを食べてくれた。


日が高くなってきた頃だった。


「寒い…」

「え?」


キャミソールワンピ1枚で過ごしたいくらいの暑さなのに、山根さんがガタガタと震えだして、寒い寒いと言っている。
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