140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

みんなが言っていたマラリアか、何か他の感染症かはわからないけど、山根さんの体力が勝つか、ウイルスとかそっち系のほうが勝つか、そういう感じ。

でも病名がわかったところで薬も何もないんだから、そこは考えても無駄。

とにかく、熱が出たら頭を冷たく、それだけをなんとかこなそう。


「死ねっ!これでもくらえぇっ!」

「山根さん!?」

「はあ、はあ。どうだ、参ったか!」


山根さんが、急に叫びだした。


どうしちゃったの?

幻覚?
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