140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

「ふう…。疲れちまった」

「そうだよ、少し休んだ方が。あたし、カエル獲ってくる!火、熾せるかわかんないけど、えへへ」

「いや、行かないでくれ」

「え?」

「本当に、疲れちまったんだよ…弥生ちゃんがこんなとこにいるのは気の毒だが…俺らにとっちゃぁ、観音様か天女様が迎えに来てくれたんだと思ってんだ」


観音様…天女様…


「だからもう少しだけ…」

「山根さん…」
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