140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

なんて甘い。


ここに来てこういう食感のものを食べていなかったせいか、喜びが体の底から胸に押し寄せて、身体じゅうがぞわぞわ騒ぐ。

甘みが口の中に広がって、耳の下がぎゅーっと痛くなる。

しかもお芋みたいな、食べてる!食べてます!って噛み応え。


「弥生ぢゃん?」


美味しくて、嬉しくて。

逆に今ままであたしがどんな食べ方をしていたかを思い出して、腹が立った。

ヒモが渋いとか、黒いとこ邪魔とかいいながらそれを避けてちまちま食べて、挙句の果てにぜんぜん食べないで捨ててたことも…
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