140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

それ以降、あたしたちは無言でバナナを頬張った。


夢中で、剥いては食べ、剥いては食べた。


虫が食ったような穴も、熟れて割けた傷が黒くなってるのも気にしないで、全部、残さず、泣きながらむさぼった。



雨音は相変わらずだったけど、最高の朝だった。
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