140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

「もう1日、待たないか」


ああ、大丈夫かと思ったけど、やっぱり前のことを引きずってるんだな、と思った。


確かに天気は悪いけど、昨日よりは明るいし、雷もない。

何より今はたくさん食べたから体力がある。


明日また昨日みたいにゴロゴロ来たら、ゲニムでの合流の機会を逃してしまうかもしれない。

そうしたらまた物資の補給がないまま、今度は200㎞以上も歩き続けなきゃならない。

この3人のまま。


3人じゃ、助け合うにも限界がある。

やっぱりここは今だ、そう思った。
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