140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
「松田、俺らは死なねえよ?行ぐべ」
「うん、流れは速いけど浅そうだし」
「……わかった。注意していこう」
阿久津さんも同じく思っていたみたい。
岩がゴツゴツしているから、そこを掴みながら進めば行ける、そんな強い気持ちで水に足を浸した。
思った通り、水深は浅かった。
あたしでも腰までないくらい。
だけど、思ったよりも流れを体に受けて、体を支えるのがやっとだった。