140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
「あそこには将校はじめ他の兵たちも多くいるだろう。お前が女だとバレたら俺も終わりだ。いっそ軍服は捨てて正直に理由を話すか…」
「頭の固そうなオジサンたちがタイムスリップなんて信じると思う?なんとかどさくさに紛れて出発まで過ごせればいいんでしょ?そのあとは少し離れて行動すればいいよ」
「うーむ」
昇さんが決めかねて、腕を組む。
仕方がないのであたしもその場で座って、休憩だと思うことにした。
「おい、貴様ら」
ビクン!
腕組みしてぶつぶつ言っている横顔を何気なく眺めていたら、後ろから声を掛けられた。