140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空
夢から醒めた夢
1 ベッドの上
あたしが次の瞬間に見たのは、白い天井だった。
体が重くて、全神経を研ぎ澄ましてやっと、自分の指を自分の意志で動かせることを確認した。
ここ…病院?
だよね。
あたし、めまいで倒れでもしたのかな?
だけど、どこかが痛いとか、そういう感じじゃない。
ただただ、体が重くてだるい。
まともに首も動かない状態で、なんとか見える範囲を見渡す。