140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

腕を伸ばして体を持ち上げたあたしがゆっくりと目を開けると、その腕がある地面はコンクリートじゃなくって、真っ白い砂が敷き詰められていた。


まるでさっきの画像みたいな…

不安を感じながら顔をあげると、辺りは本当にさっきの画像そのままの海だった。


あたしは手の中の砂をもう一度ぎゅっと掴みなおす。

本当に砂浜だ。


で、海の反対側はビーチというより森の入口みたいな雰囲気。

ヤシの木みたいな、名前は知らないけどとにかく南国っぽい木や色とりどりの花。

すごく綺麗なところ。


だけど、どういうこと?

まだ倒れたまんまで、夢の中なの?

それともあたし、まさか死んじゃった?

天国?
三途の川?…じゃない海?
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