140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

ずっと必死にあたしを守ってくれた昇さんが、いない。

存在すらしていなかったなんて、耐えられない。


「…っく…、うっ…」


胸が張り裂けそうなほど、苦しい。

涙が後から後から溢れてくるのが、余計に辛い。

だって、さっきまでは汗も涙も、まともに出ることなんかなかった。


嗚咽で、息が出来なくなる。
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