140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

そういえば確かに、さっき点滴のチュープを見たとき、違和感があった。

清潔第一の現代で、汚れた腕に点滴針を刺すはずがないのに。

だけど自分が薄汚れていることを、あたしの脳はごく自然に受け入れていた。

だからその違和感をスルーしてしまっていたんだ。


あたしの腕に軍服らしき袖。

看護師さんの驚き具合からして、間違いなく着てる。

つまり、あたしがタイムスリップしてたのが夢じゃないってことだよね?


初回に砂を付けて戻ったのと同じで、あたしは身に着けたものそのままで戻ってきたんだ!
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