140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

夢じゃなかった!


それだけで、胸が高鳴る。


行っていたんだ、あたし。

確かに、あの時代の、あの場所に。


思い出したくないような出来事ばかりだけど、ただひとつ。

昇さんと過ごした時間が夢じゃなかった、ただそのことが。

本当に本当に嬉しい。


「先生呼んできます!」

「あっ、待って!今日、何月何日ですか!?」

「5月7日ですよ、2週間近く眠ってたんですよ、古賀さん」
< 357 / 481 >

この作品をシェア

pagetop