140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

視線を少しずらして上に向けると、入り江の向こうから煙が上がっていた。

え…

本当に初恋散華の世界みたい……



ガサガサっ!

森側のほうから音がして、あたしはハッとして向き直る。


「人魚…」

「え?」


ジャッジャッジャッ、カシャっ!

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