140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

あたしがいたニューギニア島だけじゃなく、その近くの島で似たような悲劇がいくつも語られているのを目にするだけだった。


ほとんどの地域で、戦闘にもならずにただ一方的に攻撃され、ほとんどの兵は歩き疲れて飢えと病気で息絶えたって。


生き残った人たちを取材した記事や本人の手記には、あの島で起きた惨劇がありありと残されていた。


それは、あたしの記憶とも重なった。

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