140度の彼方で、きみとあの日 見上げた星空

「嘘……、本当にあった……」


140度の線、少し東に。


ゲニムがあった。


もしかして、そんなわけないけど!

でも他に手がかりなんかないんだから、調べてみるしかない!


そこからのあたしは夢中だった。

まずゲニムの合流場所の正確な位置を確認して経度を記入。

戦時中の古い地図と衛星地図では少しずれがあるけど、小さく開けた街があった。

たぶんここだ。

そしてその経線を辿って日本の地図を拡大。


そこにあったのは……
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